最近、生徒さんにたくさん曲を、教えるなかで
私自信も、とても勉強になります。現代ギター音楽の解釈と、19世紀のギター音楽の違いについてみていきましょう。
最近、教室の中で、このソルのワルツop32-2を複数人の生徒さんに教えます。
赤丸で囲んだ箇所は、私も前から疑問だった箇所。ゲデンプフトは、
フェルナンド・ソル(Fernando Sor)の『ワルツ ホ長調 Op.32-2』における28小節目の指示「ゲデンプフト(gedämpft)」について解説します。
この指示はドイツ語で、ギター演奏においては一般的に「消音(ミュート)」または「弱音」を意味します。残響のカット(消音):
直前まで響いている和音や低音の残響を、右手(または左手)で弦に触れてピタッと止める指示です。次のフレーズへ進む前に一瞬の「静寂」を作ることで、音楽的な句読点のような役割を果たします。
しかし・・・
私もギターコンクールに何度も何度もいきます。この曲は、ソルの作品の中でもとても有名です。この箇所を消音している人は、ごく少数派
ゲデンプフトをいれる場合と入れない場合、どちらが正しいですか?ときかれました。
ん...
これは、どちらも正解です。
ただ、現代では、余り使用されなくなった背景を、説明すると、
音楽の流れを優先:
28小節目は中間部から主旋律へ戻る直前の「つなぎ」の役割を持っています。ここで完全に音を止めてしまうと、ワルツ特有の流れるような推進力が途切れてしまうため、多くの奏者は自然な残響を残したまま次へ進むことを好みます。
19世紀ギターと現代ギターの響きの違い:
ソルの時代のギター(19世紀ギター)は現代の楽器に比べて音の減衰が早く、指示通りに消音してもそれほど不自然ではありませんでした。しかし、現代のギターは残響が豊かなため、しっかり消音すると「音楽が完全に止まった」ような印象を与えすぎてしまいます。
エディション(版)による解釈:
全音楽譜出版社などの現代の校訂版では、指示を尊重しつつも、単に「音を短めに切る(スタッカート気味)」程度の解釈で十分とされていることが多いです。
結論 どちらも正解⭕
ゲデンフフトは、少数派 音楽的な解釈がわかれる。
また、検定を受けられる生徒の皆さんは、どちらも録音します。
音楽的な解釈は一番むずかしいですね。